ソースコードを読むだけでは意味がわからないTYPEALIGN()という処理があった。 内容は以下のような短いものだった。
#define TYPEALIGN(ALIGNVAL,LEN) \ (((long) (LEN) + ((ALIGNVAL) - 1)) & ~((long) ((ALIGNVAL) - 1)))
処理内容をコードからそのまま表現すると、
「LEN+ALIGNVAL-1の値と、ALIGNVAL-1の値の補数の間で、ビットごとのAND演算を行い、その結果を返す。」
となる。 しかし、これでは意味がわからず、上位の処理の概要も書けない。
下記例のように、動作事例をいくつか書いて、動作を考えてみることにした。 すると、LEN以上のALIGNVALの倍数のうち最小の値が得られることに気が付いた。 そこで、概要の欄に、
「LEN以上であるALIGNVALの倍数のうち、最小値を返す。」
と追記した。 そして、備考の欄に下記事例を貼り付けて、解読の根拠とした。
前半の式と、後半の式の補数を、AND演算すると、
12 : 00001100 ~3 : 11111100 AND : 00001100 = 12
前半の式と、後半の式の補数を、AND演算すると、
10 : 00001010 ~3 : 11111100 AND : 00001000 = 8
前半の式と、後半の式の補数を、AND演算すると、
8 : 00001000 ~3 : 11111100 AND : 00001000 = 8
前半の式と、後半の式の補数を、AND演算すると、
7 : 00000111 ~3 : 11111100 AND : 00000100 = 4
前半の式と、後半の式の補数を、AND演算すると、
4 : 00000100 ~3 : 11111100 AND : 00000100 = 4